震災影響演歌界にも! 歌詞過激で歌えない!?
(04/08)

日本中が悲しみに包まれた東日本大震災。
まだ大きな余震が続いており、平穏な日々が戻るのはいつになるのか全く分からない状態である。

そんな中、"演歌"にまで震災の影響が襲ってきているのだという。
『東京スポーツ』が報じている。

歌謡界の王道番組である、NHKの『歌謡コンサート』。
同番組は5日に震災後初となる収録を行った。

震災後、自粛せざる負えなかった歌謡界もこれでやっと復活かと思われたが、
「新曲は歌えないし、かといって代表曲も歌えない。NHKでも自粛ムードが漂っている…」(レコード会社関係者:東京スポーツ)
と、なかなかそうもいかない様子。

演歌には「波」「海」「別れ」など、東日本大震災で起こった津波を連想させるような内容の曲が多い。
同レコード会社関係者は
「『のど自慢』に出演した細川たかしは、北の海をイメージさせる新曲『北岬』を歌えなかった。鳥羽一郎も新曲は歌えなかったし、代表曲の『兄弟船』もNGだったようです」(同)
と話す。

また、演歌の番組には欠かせない存在の二人の曲も"NG"となってしまっているようだ。
「特に駄目だろうといわれているのが、天童よしみの『珍島物語』。さすがに、『海が割れるのよ〜』は、きつい。北島三郎さんだって、『北の漁場』とか海の歌が多い。なかなか判断が難しいのでは」(同)
天童と北島の代表曲が使えないとなると、やはり厳しいところである。

若い人でも知っているジェロの『海雪』にも、海に身を投げるといった過激な歌詞がある。
震災の問題が解決するまで、これらの名曲をテレビで聞くことはできないのだろうか。

しかし、『歌ってほしい』とお願いされている曲もあるのだという。
「注目が集まっているのが千昌夫の『北国の春』。被災地の陸前高田出身というのもあり、"復興ソング"といわれている。それと、水前寺清子の『365歩のマーチ』。元気が出るということでしょう。リクエストが多い」(ラジオ局ディレクター:同)

『北国の春』、なんとも復興にもってこいのタイトルである。
きっと"陸前高田"の被災者を元気づけてくれるだろう。
「幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね」というフレーズから始まる『365歩のマーチ』も、明日に向かって前進するという応援ソングだ。

震災からくる自粛ムードは、『年末の紅白まで続くのでは』との声もあるという。
今年一年、"海"関連の曲は発売されないのだろうか…。(今井)


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