本木雅弘の「おくりびと」が米アカデミー受賞でジャニーズに与えた“衝撃
(03/02)

元ジャニーズ事務所、シブがき隊・本木雅弘(もときまさひろ=43)の主演映画「おくりびと」が米アカデミー賞外国語映画賞を受賞。

本木は国内でも日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞など各映画賞を総ナメだ。

もし本木が今もジャニーズ事務所に所属していたら、この華々しい成功は決してなかったということになる。ジャニーズはこうした「数人をノミネートし、その中から大賞受賞者を決める」形式の賞レースにタレントを参加させていないからだ。

2007年には、SMAP・木村拓哉が「武士の一分」で日本アカデミー賞の主演男優賞候補に挙がったものの、事務所サイドは「木村に限らず、うちはレコード大賞や各音楽祭など賞レースというものを十数年前からやっていません。映画も同じで、いまに始まったことではない」と授賞式出席を辞退した。

また、同年のブルーリボン賞の主演男優賞に木村と岡田准一がノミネートされた時も、事務所は「お世話になった俳優との争いもさることながら、同じ事務所のタレント同士で賞を争うのは本意ではない。日本国内の賞レースには今後も参加する可能性は極めて低い」と“通達”した。

この“ポリシー”、つまりはその場で落選の可能性がある賞レースは、落選した時にメンツがつぶれることを“リスク”として避けているということだ。

日刊ゲンダイが、周辺の事情を報じている。

「本木の受賞はジャニーズにショックを与えたと思う。

本木がジャニーズに在籍したままなら、今回の受賞はなかったわけですし、逆に事務所を離れても成功できるといういい手本になりました。

とくに俳優として高く評価されている二宮和也(嵐)、岡田准一(V6)、長瀬智也(TOKIO)ら後輩はいたたまれない思いではないか。

かつて、キムタクも“光GENJIの諸星にはなりたくないけど、モックンにはなりたい”と漏らしていたそうだから、影響は大きい。

亀梨和也(KAT-TUN)の主演ドラマ(「神の雫」)の視聴率が低迷しているように、このところジャニーズのドラマは当たっていない。

後輩はなおさら複雑な心境でしょう」(芸能リポーター・梨元勝:ゲンダイ)

誰もが名誉だと思う米アカデミーにノミネートされても“辞退”となると、逆に“上から目線”という気がしないでもない。

ジャニーズの今後はどうなる?(淺川)


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