●「香港映画はあと3年で消える」有名監督が嘆き節(2009/05/11)
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「香港アカデミー賞」とも呼ばれる第28回香港電影金像奨の授賞式が4月19日に開催され、香港映画が数多くの賞を獲得した。香港映画は一時期、中国本土の映画に押されていたが、最近、勢力を盛り返してきたかのようにみえる。だが、香港の名監督、爾冬升(イー・トンシン)は地元映画界の現状を嘆き、「3年以内に香港映画を見られなくなる」と発言して注目を集めている。信息時報が伝えた。
問題の1つには人材不足が挙げられる。金像奨の今年の受賞者は俳優、製作者ともに40代から60代のベテランばかり。しかもここにきて伝説の女優、林青霞(ブリジット・リン)の復帰が期待されているなど、若手に勢いが感じられない。監督賞を受賞した許鞍華(アン・ホイ)監督も映画監督は62歳で“定年退職”を考えているとか。香港映画の大黒柱、成龍(ジャッキー・チェン)、曾志偉(エリック・ツァン)が、あと何年、第一線で活躍できるのか? いずれにしても彼らに続く人材がいないのが問題のようだ。
また、経済的にも問題が多く、許監督が監督賞を受賞した『天水圍的夜與夜(邦題:生きていく日々)』は資金集めに非常に苦労したという。主演男優賞などを獲得した『証人』の林超賢監督は、香港の映画エキスポで小さなブースを構え、出資者を募った。世界のエンタメ界で確固たる地位を築いてきた香港映画が今、「絶滅の危機」に瀕(ひん)している。爾監督が言うように、3年もすれば本当に絶滅してしまうのか。それとも再起を果たすのか。その答えは、今後の人材育成と資金調達環境の改善にかかっているようだ。(情報提供:東亜通信社)

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