金馬奨:『2046』などﾉﾐﾈｰﾄ､ﾚﾍﾞﾙ向上顕著

●金馬奨:『2046』などﾉﾐﾈｰﾄ､ﾚﾍﾞﾙ向上顕著 (2004/10/04)

　9月30日､｢2004年金馬奨ﾌｪｽﾃｨﾊﾞﾙ｣に､中国大陸及び香港､台湾から56作品がﾉﾐﾈｰﾄされた｡中華圏における権威ある映画賞だが､今年は出品総数が過去最高となっただけでなく､全体的に作品のﾚﾍﾞﾙも高く､し烈な競走が繰り広げられるのは確実だ｡1日付で中国新聞社が伝えた｡
　王家衛(ｳｫﾝ･ｶｰﾜｲ)監督作品では､『2046』『地下鉄』『愛神』の3作品がﾉﾐﾈｰﾄされた｡さらに､『2046』に出演した男優3人､女優4人､合わせて7人の俳優もﾉﾐﾈｰﾄ｡王家衛監督が俳優7人すべての演技､才能を高く評価している証拠だとされている｡
　一方で､『愛神』は､主演女優が張震(ﾁｬﾝ･ﾁｪﾝ)､鞏俐(ｺﾝ･ﾘｰ)の2人で｢決まり｣｡他の俳優はﾉﾐﾈｰﾄされていない｡
　さらに今回の金馬奨では､張芸謀(ﾁｬﾝ･ｲｰﾓｳ)監督の『十面埋伏(邦題:LOVERS)』も選考の対象だ｡しかも､それ以外に『新警察故事(邦題:ﾆｭｰ･ﾎﾟﾘｽ･ｽﾄｰﾘｰ)』『千機変2花都大戦』など､ﾒｼﾞｬｰ映画が多数出品されており､審査作業なども例年に比べて煩雑化するとみられている｡
　金馬奨の授賞式は12月4日､台湾の台中(たいちゅう)市で開催される｡(編集担当:田村まどか)

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