馮小剛監督“らくちん撮影”の『非誠勿擾』が大ﾋｯﾄ

●馮小剛監督“らくちん撮影”の『非誠勿擾』が大ﾋｯﾄ(2009/01/09)

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2008年12月に中国各地で公開された､馮小剛(ﾌｫﾝ･ｼｬｵｶﾞﾝ)監督の正月映画『非誠勿擾』が大ﾋｯﾄ中｡上映2週間の興行収入が2億元(約27億円)を超え､中国中央ﾃﾚﾋﾞ(CCTV)はﾆｭｰｽ番組でその快挙を報道｡1月6日にはﾋｯﾄ記念の祝賀ﾊﾟｰﾃｨｰの開催が決まった｡
ﾋｯﾄを喜ぶﾌｫﾝ監督は､｢この映画は､今まで手がけた作品中一番早く完成し､最も楽な作品だったと言える｣と笑顔で語り､｢成功は､主演男優･葛優(ｸﾞｫ･ﾖｳ)の演技の素晴らしさによって得たもの｣と力説｡｢実際のｸﾞｫ･ﾖｳは心優しく穏やかなﾀｲﾌﾟだが､この作品では攻撃的で激しい性格の男性を演じた｡撮影中､彼はずっと感情を抑えていたが､最後には堪えきれなくなって涙を流した｡この役を通して､ｸﾞｫ･ﾖｳが偉大な俳優だということを実感し､彼が出演してくれたら2億元の売り上げがあるのは当然だ!｣と絶賛した｡
また､｢実体験した数多くのｴﾋﾟｿｰﾄﾞを､本作に取り入れた｣と語ったﾌｫﾝ監督｡｢北海道で自分自身が体験した面白い出来事を思い出して､脚本を書いた｡ﾋﾛｲﾝ役の舒淇(ｽｰ･ﾁｰ)はﾕｰﾓｱｾﾝｽに惹かれたそうだが､僕のﾘｱﾙな体験が彼女のﾊｰﾄをつかんだと思う｣とにやり｡
『非誠勿擾』大ﾋｯﾄという明るい話題の他にも､12月に20本以上の国産映画が上映され活気づいている中国映画界｡京劇俳優の劇的な人生を描いた『花の生涯－梅蘭芳』や武侠ｱｸｼｮﾝ作『葉問』も人気で､若者だけでなく年配者も劇場に足を運ぶようになったことが観客動員の増加につながっている｡(編集担当:饒波貴子･黄珮君)

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