●氷の微笑に激怒、カンフー・パンダに感動 その先は?(2008/06/26)
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米CGアニメ製作最大手のドリームワークスによるアニメ映画『カンフー・パンダ』が中国各地で先週末から公開され、好調に観客を増やしている。初日の興行収入が1000万元を突破し、「中国で初めて、興行収入が1億元を超えるアニメ映画になるのでは」との見方もでてきた。中国では北京出身の芸術家が「我が国の宝であるカンフーとパンダを無断で使用した作品だ」として、当局に上映中止を申し入れて話題となったが、24日付解放日報は「こんなに親近感を覚えるハリウッド映画は初めて観た」との観客の感想を紹介。「観客はハリウッドの中国文化への敬意を感じていた」と伝えた。ハリウッドといえば、米女優、シャロン・ストーンが「四川大地震はチベット騒乱への中国の対応が悪かったことの報いではないか」と発言し、中国国民の大非難を浴びたことが記憶に新しい。一方で解放日報の記事は、「『カンフー・パンダ』は中国の宝や伝統文化を我々に新鮮な形で見せてくれている。中国の映画人は悔しがっている場合ではないだろう」と指摘した。北京でオリンピックが行われる年、さらに四川で大地震が起き、国民が一致団結して復興を支援しようと愛国心を燃やしている今、中国の人々は外国から自分たちがどう見られているかに極めて敏感になっているように見える。“氷の微笑”に激怒し、カンフー使いのパンダに一本取られたところで、「どう見られているか」ではなく、「どう見せるか」に歩を進められるだろうか。中国が持つ宝の数々を、世界を感動させる形でどんどん見せていってほしいものだ。写真は香港のアパレルメーカーが発売した『カンフー・パンダ』コラボTシャツのPRイベント。(編集担当:恩田有紀)

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