『十面埋伏』:観客動員数が減少､演技力に問題？

●『十面埋伏』:観客動員数が減少､演技力に問題？(2004/08/05)

　張芸謀(ﾁｬﾝ･ｲｰﾓｳ)監督のｱｸｼｮﾝ第2弾(邦題:ﾗｳﾞｧｰｽﾞ)』は､上映開始から3日間で『英雄(邦題:ﾋｰﾛｰ)』の興業収入を上回るという驚異的な記録を更新した｡しかしここ数日､中国全土で観客動員が伸び悩み始めた｡29日付で中国新聞社が伝えた｡

　真っ先にﾁｹｯﾄの値下げを敢行した広東(ｶﾝﾄﾝ)省･広州(こうしゅう)市の天河映画ｾﾝﾀｰでは､｢早くも先週から客入り状況が落ち込みを見せ始めた｡そのため､8月2日からﾁｹｯﾄ価格を10元引き下げるほか､午前中に来場した観客には特別ﾁｹｯﾄを販売する｣とｺﾒﾝﾄした｡

　業界では､｢『十面埋伏』の不調は以前から予測されていたこと｣という意見が多いという｡映画の興業収入が伸び悩んでいることについて､同省電影公司の趙軍･副経理は､｢豪華なｷｬｽﾄや上映前からの効果的なﾌﾟﾛﾓｰｼｮﾝとは裏腹に､俳優の演技力の乏しさなどが際立つ｣と問題点を指摘した｡

　中国全土の映画館では､『ｽﾊﾟｲﾀﾞｰﾏﾝ2』を夏休みの目玉映画とし､積極的なﾌﾟﾛﾓｰｼｮﾝを行っていく方針｡(編集担当:田村まどか)

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