●『自娯自楽』:公開前の批判と逆に予想外の客入り (2004/07/14)
尊龍(ジョン・ローン)、李〓(ココ・リー)、陶紅(タオ・ホン)らが出演する映画『自娯自楽』が好調な滑り出しをみせている。13日付で中国新聞社が伝えた。(〓は王偏に文)
『自娯自楽』の舞台は中国の農村。主人公の農民が、ある日突然、奇想天外な映画を撮ろうと思いつくことから始まるコメディ作品。ストーリーはすべて、実話に基づくもので、撮影関係者も物語の主人公となった人物に接触したことがあるという。
しかし、映画の主人公である農民がデジタルビデオカメラを使用して映画撮影を行なうシーンなどは、現実の農村生活とかけ離れているとして批判の声が上がっていた。さらに、出演者に関しても、本当の農民生活を理解していない、題材を選んだ時点でのミスだなどの意見が多く、公開前は全体としてマイナス評価がなされていた。
こうした批判の中で公開された『自娯自楽』だが、客足は順調に伸び続け、公開から1週間も経たずに興業収入は数百万香港ドルを上回った。業界関係者は、「こうしたケースは珍しいが、非常に興味深いこと」とコメント。
『自娯自楽』は、観客に重苦しい印象を与えないコミカルなタッチの映画。そのため、観客も一緒になって映画に引き込まれるような魅力があると映画界の関係者は語る。(編集担当:田村まどか)
(C)サーチナ
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