●ジェイ・チョウ:武道館公演、ファン1万人と大合唱(2008/02/23)
(C)サーチナ&CNSPHOTO
台湾のカリスマアーティスト、周杰倫(ジェイ・チョウ)が16、17日の2日間、東京の日本武道館でコンサートを行った。●ジェイ流チャイナテイストは健在 コンサートのオープニングは、4月より日本で公開されるジェイ出演の映画『王妃の紋章(原題:満城尽帯黄金甲)』のインスパイアードソング「黄金甲(黄金の鎧)」。曲名通り、古代中国のよろいをイメージした衣装をまとい、登場シーンは貫禄十分。中盤では、ジェイの父母も好きだという「青花瓷(染付の花瓶)」や、台湾のベテラン歌手、費玉清(フェイ・ユーチン)とデュエットし大ヒットした「千里之外(遥か彼方)」を二胡奏者のチェン・ミンとコラボレートするなど、日本公演でもジェイオリジナルのチャイナ・テイストは健在だった。●魅せどころはカウボーイ・ダンス 今回のワールド・ツアーで、最も練習を重ねたというのがダンスだ。ジェイ本人が語る最大の魅せどころの1つ、「牛仔很忙(忙しいカウボーイ)」では、12人のダンサーたちとコミカルなダンスでステージを駆け回る。「ダンスは苦手」というのは嘘のような軽い身のこなしを見せていた。●日本のファンのためのサプライズも 日本公演では、ファンを大切にするジェイの、日本のファンに向けたスペシャルな演出も盛りだくさんだった。得意のピアノを弾きながら、中島美嘉の「雪の華」を日本語で熱唱すると、観客からは大きな歓声と拍手。その他、「黒色幽黙(ブラックユーモア)」、「安静(ひっそりと)」、「忍者」、「七里香(シルクジャスミン)」など、日本でも人気のある楽曲を多数盛り込み、会場は中国語での大合唱となった。また、金屏風をバックに日本の伝統楽器である津軽三味線を演奏するなど、ジェイの多彩ぶりと親日家である一面を存分に発揮してくれた。●ファンの笑いのツボはバッチリ!? ファンが楽しみにしていた日本語のトークも、「でもそんなの関係ない」と余裕のギャグまで飛び出し絶好調。会場が大爆笑に包まれると、普段はクールなジェイもご機嫌だ。また、アンコールの「霍元甲(フォ・ユアンジア)」では、間奏でまさかの「東京音頭」が。意表をついた演出に、客席のボルテージはますます上がるばかりだった。●新曲「周大侠」を世界初披露アンコールでは、ジェイ主演の映画『カンフー・ダンク(原題:功夫灌籃)』のテーマソング、「周大侠」も世界に先駆けて初披露された。サビの部分が「豆腐!豆腐!」という個性的でノリのいいこの曲は、ファンを煽りながらの大熱唱。アリーナから3階まで、約1万人のファンがジェイと一緒にジャンプ。続いてラストの「雙節棍(ヌンチャク)」を歌いきると、武道館は汗ばむほどの熱気に包まれ、コンサートは興奮冷めやらぬままに幕を閉じた。今回のワールドツアーは、今後マレーシア、中国の南京(江蘇省)、成都(四川省)でも開催される。日本では、4月に出演映画『王妃の紋章』が公開予定だ。【サーチナ・巖本雅子】
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