趙本山(ﾁｬｵ･ﾍﾞﾝｼｬﾝ):弟子が日本軍旗の衣装を着用､事件再び

●趙本山(ﾁｬｵ･ﾍﾞﾝｼｬﾝ):弟子が日本軍旗の衣装を着用､事件再び(2004/07/09)

　ｺﾒﾃﾞｨ俳優として有名な趙本山(ﾁｬｵ･ﾍﾞﾝｼｬﾝ)の弟子である張小飛が､日本軍旗に似たﾃﾞｻﾞｲﾝの衣装を身に付け雑誌の撮影を行なったことが､中国全土で大きな波紋を呼んでいる｡8日付で中国新聞社が伝えた｡
　張小飛は､2002年にﾁｬｵ･ﾍﾞﾝｼｬﾝが監督･主演した連続ﾃﾚﾋﾞﾄﾞﾗﾏ『劉老根』でも重要な役柄を任せられるなど､その活躍ぶりに大きな期待がかけられていた｡
　この騒動を受けて張小飛は､｢まさかこんなに事件が大きくなるとは思っていなかった｡自分はただ､東北地方独特のｺﾒﾃﾞｨを披露しただけ｣と説明｡政治的な事件に発展したことに対し､｢ﾌｧﾝの方々の気分を害してしまい､本当に申し訳ない｣と謝罪し､｢今後の演出については慎重に検討する｣とｺﾒﾝﾄした｡
　中国大陸の人気女優である趙薇(ｳﾞｨｯｷｰ･ﾁｬｵ)が日本軍旗に酷似したﾃﾞｻﾞｲﾝのﾜﾝﾋﾟｰｽで雑誌の表紙を飾り､抗議が殺到した事件は記憶に新しい｡事件発生当時､ｳﾞｨｯｷｰ･ﾁｬｵの事務所や出版社には､｢中国人を侮辱している｣という非難が殺到｡また最近も､主役に選ばれた中韓合作ﾄﾞﾗﾏで､同事件により降板報道が流されるなど未だにその影響は消えていない｡
　近年､日中関係を揺るがすとも言われた旧日本軍の遺棄化学兵器問題､西北大学のわいせつ寸劇暴動事件などは､中国人の反日感情をさらに煽る結果となっている｡(編集担当:田村まどか)

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