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　張芸謀(ﾁｬﾝ･ｲｰﾓｳ)監督のｱｸｼｮﾝ第2弾『十面埋伏(邦題:ﾗｳﾞｧｰｽﾞ)』の公開が秒読み状態に突入した｡『十面埋伏』は､数日前にその商標権をめぐる物議が巻き起こったが､今度は『十面埋伏』のﾄﾞﾒｲﾝの使用量の多さが話題となっている｡16日付で中国新聞社が伝えた｡
　中国語をﾛｰﾏ字で表音化したものを｢ﾋﾟﾝｲﾝ｣といい､『十面埋伏』のﾋﾟﾝｲﾝ読みは｢shi　mian　mai　fu｣となる｡ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ上に､｢www.shimianmaifu.com｣と入力すると､映画の公式ｻｲﾄではなく､｢貂蝉導航網｣という検索ｻｲﾄが画面上に登場｡同ｻｲﾄの経営者によると､2004年初めに同ﾄﾞﾒｲﾝ登録を完了､現在は業務を停止しているが､以前は毎日2万9760ﾍﾟｰｼﾞﾋﾞｭｰほどのｱｸｾｽがあったという｡
　さらに､『十面埋伏』のﾋﾟﾝｲﾝ名(shi　mian　mai　fu)から4つの頭文字を取った｢www.smmf.com｣というﾄﾞﾒｲﾝを入力すると､今年登録を完了したばかりの｢WEBMONEY｣という英文金融ｻｲﾄが立ち上がる｡
　こうしたｻｲﾄの経営者は､幅広く認知されている『十面埋伏』のﾀｲﾄﾙを使用することで､ﾕｰｻﾞｰの注目を獲得｡ｱｸｾｽ数を伸ばすことに成功している｡ﾀｲﾄﾙ名を入力すれば､公式ｻｲﾄが見つかるというﾕｰｻﾞｰの心理をうまく利用した経営戦略と言える｡
　公開前から脚光を浴びている『十面埋伏』は､04年7月10日に世界で同時公開される予定｡豪華ｷｬｽﾄのほか､05年のｱｶﾃﾞﾐｰ賞出品作品ともあり､公開初日には世界各地で大きな反響が予測される｡(編集担当:田村まどか)

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