●【今日は何の日】1964年:革命劇『東方紅』が上演(2007/10/02)
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1964年10月2日、大型革命歌舞劇『東方紅』が初演された。
『東方紅』は、中華人民共和国建国15周年を紀念して制作された。10月2日に国慶節を祝う催しの一環として北京で上演され、毛沢東、劉少奇、周恩来、朱徳らをはじめとする中国共産党と国家の要人が観劇した。
『東方紅』は、列強の侵略と地主階級の搾取にあえぐ旧社会に共産党が現われ、毛沢東の指導のもと人民が立ち上がり、抗日戦争を経て中華人民共和国を建国するという歴史を描いたもの。台詞は一切なく、「東方紅」をはじめとする歌と踊りでストーリーを表現する。
出演者数は約3000人。よく知られている革命歌などを随所に取り入れているため、観劇の経験があまりない人にも親しまれやすく、舞台芸術の革命化、民族化、大衆化という意味において重要な意義を持つとされた。
その後、『東方紅』は映画化もされた。また、2004年12月にはコンサート形式にアレンジされ、初演時の歌手もまじえて上演された(写真)。
劇のタイトルともなっている「東方紅」は、毛沢東と中国共産党を讃えた歌曲。もともとは中国西北地方に伝わる「芝麻油(ゴマ油)」と呼ばれる民謡で、女性の男性に対する恋慕の情を歌うものだったが、1930年代末ごろから抗日的な内容の歌詞で歌われるようになり、中華人民共和国成立後に詩人で学者でもあった公木が「東方紅 太陽昇 中国出了毛沢東(東の空が赤く染まる 太陽が昇る 中国には毛沢東が出現した)」で始まる現在の歌詞を作り定着した。
なお、中国の国歌は「義勇軍進行曲」であるが、文化大革命中は作詞者の田漢が批判されたこともあって歌詞は歌われなくなり、代わりに「東方紅」が事実上の国家として扱われた。(編集担当:梅本可奈子・如月隼人)
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