●『投名状』アカデミー賞への出品を断念(2007/09/25)
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 陳可辛(ピーター・チャン)監督作品、李連杰(ジェット・リー)、劉徳華(アンディ・ラウ)、金城武が主演を務める話題作『投名状』。先日、中国代表として2008年アカデミー・外国映画賞への出品が発表され、チャン監督が徹夜で編集作業を続け公開を急いでいた。だがその後、スポンサー同士の意見がぶつかり、出品が見送られることになってしまったという。

 この作品には中国と米国それぞれのスポンサーがついており、アカデミー賞についての意見が食い違ったようだ。製作会社は「米国側のスポンサーは、外国映画賞を意識していない。というのも、この映画は08年の初めに米国で上映が予定されており、自動的に09年には賞の対象になる。今慌てて完成させると、作品の質が落ちないかと彼らは不安を持っている」と説明した。結局は米国側の強い主張により、出品を希望していた中国側が譲ることになった、というのが真相のようだ。

 「急ピッチで完成させて、来年のアカデミー賞に間に合わせる」という発表からわずか数日。突然の出品断念について、チャン監督は「状況がまだ整理できないが、何日か経てば正式に答えられると思う。ただ中国での公開日に変更はなく、12月13日のまま。内容は米国版と同じにする」と現状を語っている。この作品の出品が消えたことで、今年のアカデミー賞の中国代表が一体どの作品になるのか、中国の映画関係者の間に不安が広がっている。
(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
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