●ﾃﾞﾋﾞｭｰ1年半で香港ｺﾛｼｱﾑｷﾞｸﾞ実現:SOLER(2007/03/22)
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ｲﾀﾘｱとﾐｬﾝﾏｰのﾊｰﾌでﾏｶｵ出身｡香港芸能界の中でも異色の経歴を持つ双子のｼﾞｭﾘｵとﾃﾞｨﾉが結成したﾛｯｸﾕﾆｯﾄ､SOLER(ｿｰﾗｰ)｡ﾃﾞﾋﾞｭｰｱﾙﾊﾞﾑ『太陽･双声道』が､香港ｴﾘｱで大ﾋｯﾄ｡ﾃﾞﾋﾞｭｰ後わずか1年半で､香港ｺﾛｼｱﾑでのｷﾞｸﾞを実現し､それまでの香港音楽界の最短記録を更新した｡今月は､2ndｱﾙﾊﾞﾑ『直覚』の北京語版ｱﾙﾊﾞﾑが大陸でも好評のSOLERのお二人にお話をうかがった｡
･はじめまして｡最初に､発売中のｱﾙﾊﾞﾑ『直覚』を紹介していただけますか？
S(ｿｰﾗｰ) 僕たちのﾆｭｰｱﾙﾊﾞﾑ『直覚』は､初めて大陸でﾘﾘｰｽした作品なんだ｡｢海嘯｣｢譲全世界起舞｣など､香港ｴﾘｱでﾋｯﾄした名曲の北京語ｶﾊﾞｰも収録しているので､広東語がわからない方でも雰囲気をわかってもらえるかな？
ぜひ手にとって聴いてみてもらえればうれしいな｡
･影響を受けたｱｰﾃｨｽﾄにBEYOND､ﾋﾞｰﾄﾙｽﾞなどを挙げていますね？
S BEYOND､ﾋﾞｰﾄﾙｽﾞは僕たちのｱｲﾄﾞﾙで､いろいろ影響を受けているけれど､作詞作曲､ｷﾞﾀｰのﾘﾌやｱﾚﾝｼﾞを決める際に､最も大切なのはｲﾏｼﾞﾈｰｼｮﾝだと思う｡そして､実際に楽曲のｲﾝｽﾋﾟﾚｰｼｮﾝの多くは､僕たちのﾗｲﾌｽﾀｲﾙや過去の経験から来ているんだ｡
･そういえば､ﾃﾞｨﾉはBEYONDのｷﾞﾀﾘｽﾄ､黄貫中(ﾎﾟｰﾙ･ｳｫﾝ)のﾊﾞｯｸﾊﾞﾝﾄﾞに参加していたとうかがいました
D(ﾃﾞｨﾉ) ﾎﾟｰﾙがｿﾛ活動を始めた時､ 彼のﾊﾞｯｸﾊﾞﾝﾄﾞ｢HAN〈汗〉｣に､ｷﾞﾀ ﾘｽﾄとして参加したんだ｡ﾄﾞﾗﾏｰのJun(恭碩良)と知り合った時､ちょうどｷﾞﾀ ﾘｽﾄを探していると聞いて､それからすぐ､ 彼とｽﾀｼﾞｵでご対面できることになって｡
･昔からのｱｲﾄﾞﾙとのご対面｡緊張しましたか(笑)？
D それなりにね(笑)｡その時の気持ちですか…｡当日のｽﾀｼﾞｵでは､ﾎﾟｰﾙがじｰっと僕を眺めてて､その姿がなんというか､工事現場の監督に見えてきちゃってね｡そんな彼に見つめられた僕は､現場作業員といったところかな(爆笑)｡でも､何とかお目にかなって､めでたくHANのﾒﾝﾊﾞｰと相成りました｡ﾎﾟｰﾙと一緒に音楽をやっていた時は､すべてが楽しかった｡HANの活動を通して､たくさん友達も出来たし､ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝとしてもいろいろ学べたと思う｡僕らがSOLERとしてﾃﾞﾋﾞｭｰした後も､僕らの1stｱﾙﾊﾞﾑ｢失魂｣｢海嘯｣で作詞を手掛けてくれたり､僕にとってﾎﾟｰﾙはもう1人の兄貴的な存在なんだよ｡
･HANでの活動を経て､1stｱﾙﾊﾞﾑが大ﾋｯﾄ｡その勢いで､2005年4月に､香港音楽界史上最短での香港ｺﾛｼｱﾑｷﾞｸﾞが実現しました
J(ｼﾞｭﾘｵ) ｢香港ｺﾛｼｱﾑでﾗｲﾌﾞを企画している｣と知らされた時｢そんなのできっこねえ!｣って思ったよ｡いくら何でも時期尚早だって｡第一､ﾃﾞﾋﾞｭｰ1年そこそこのﾛｯｸﾊﾞﾝﾄﾞのｷﾞｸﾞにｽﾎﾟﾝｻｰがつくか未知数だったしね｡でも､ｽﾎﾟﾝｻｰも名乗り出てくれて､僕たちが所属するﾚｺｰﾄﾞﾚｰﾍﾞﾙも尽力してくれて､結果的にﾗｲﾌﾞは大成功に終わった｡
･香港ｺﾛｼｱﾑでのﾗｲﾌﾞは､ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ人生の中で､大きなﾀｰﾆﾝｸﾞﾎﾟｲﾝﾄになったのでは？
S 確かにね｡｢ﾃﾞﾋﾞｭｰ後1年半での香港ｺﾛｼｱﾑでのｷﾞｸﾞは､史上最短記録だったんだよ｣って､ｺﾝｻｰﾄ終了後に聞いたんだ｡当日､香港ｺﾛｼｱﾑのｽﾃｰｼﾞに立った時､家族､友達､そしてﾌｧﾝのみんなの姿が見えた｡本当に､たくさんの勇気と感動をもらったんだ｡その時の気持ちは､言葉で言い表せられないよ｡
･そんな多忙なｽｹｼﾞｭｰﾙの合間に､日本を訪れているみたいですね
S 日本を訪れたのはこれまで2回｡独特の文化を持っていて､滞在中は面白いこともあったし､強烈なｲﾝﾊﾟｸﾄを覚えたな｡それに､ﾗｲﾌﾞﾊｳｽが多いのには驚いたよ｡そういう部分からも､日本人の音楽に対する造詣の深さを感じられるよね｡だから､日本へ行ったら必ずﾗｲﾌﾞﾊｳｽに足を運ぶんだ｡ﾌｼﾞﾛｯｸやｻﾏｰｿﾆｯｸなど､大きなﾛｯｸﾌｪｽが毎年開催されているし､いつか日本で､僕たちのﾗｲﾌﾞを体感してもらえればと思ってるよ｡
･これまでに､日本人ｱｰﾃｨｽﾄと競演したことはありますか？
S 今のところ､日本人ｱｰﾃｨｽﾄとのｺﾗﾎﾞは少ないけど､香港ｴﾘｱで｢Hello Mr. Asian｣がﾋｯﾄしたﾛｯｸｼﾝｶﾞｰ･伊丹谷良介さんとのｺﾗﾎﾞなどが印象に残っているかな｡
･ありがとうございました｡最後に日本人の読者にﾒｯｾｰｼﾞをお願いします
S 今年中にﾆｭｰｱﾙﾊﾞﾑのﾘﾘｰｽを予定しているので､楽しみに待っていて下さいね｡そして､僕たちの音楽で､皆さんをﾊｯﾋﾟｰに出来ればと願っています｡今後も応援ﾖﾛｼｸです!
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