●【今日は何の日?】1900年:西太后、皇帝廃位の陰謀(2007/01/24)
1900年1月24日、光緒帝の廃位を計画した西太后が、同皇帝の名を騙(かた)り皇位継承者を指定する詔書を発表した。
同年は己亥の年に当たることから、この事件は「己亥の建儲」(「儲」は「皇儲」すなわち皇位継承者の意)と呼ばれる。
清の光緒帝は1898年に康有為らを起用して国政の大幅な改革に取り組んだが、西太后のクーデターによりわずか3カ月余りで失敗。その後、光緒帝は幽閉されていた。
1900年1月24日、西太后(慈禧太后)は光緒帝の廃位を念頭に、光緒帝の名義で、自分のめいを妻とする端郡王載〓の子・溥儁(ふしゅん)を皇位継承者に立てるという詔書を発表した。(〓はさんずいに「猗」)
しかし、この詔書に世論は騒然となった。上海の財界人や革命派が激しく反発したほか、各国公使も清朝政府に対し警告したため、西太后の光緒帝廃位のもくろみは失敗に終わった。
(編集担当:梅本可奈子・如月隼人)
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