●ヴァネス×カンタが語る「僕らが一緒にやる理由」(2006/07/16)
(C)サーチナ&CNSPHOTO

 韓流と華流のボーダーを吹き飛ばす、アジア最強ユニットとして注目を集める「KANGTA&VANNESS」がプロモーションのために来日。初のソロコンサートを日本で開いたばかりのF4・呉建豪(ヴァネス・ウー、=写真左)と韓国の実力派ミュージシャン・カンタ(=同右)が、ユニットとしてのファーストアルバム『SCANDAL』や彼らの関係について語ったインタビューの前編、お届けします。

++++++++++++++++++++++++++

■「アジアをひとつにしたい!」 だから一緒に活動する

――まずはヴァネスさん、8−9日の日本コンサートはどうでしたか?

ヴァネス「本当に素晴らしいコンサートだったんですが、ステージ上ではなんだか実感が沸かなくて、全部の公演が終わった後になってやっと、初のソロコンサートが終わっちゃったんだなぁ……と思いました。ファンのみんなの反応も最高でしたね。僕が初めて歌った曲もあって、ファンの皆さんは聴いたことなかったはずなのに、ノリノリで盛り上げてくれたので、感動しました」

――カンタさんは9日夜の最後の公演にゲストで登場しましたね。

カンタ「日本ではプロモーションもコンサートの経験もなかったんですが、今回、ヴァネスのお陰でステージに上がることができました。これから、日本での僕自身のコンサートもやってみたいな、と思いましたね」

――ユニット活動で台湾や韓国、タイ、日本などアジア各地を回ってみて、感じたことは?

ヴァネス「韓国はまったく初めて訪れたんですが、みんなとてもフレンドリーで、すごく仕事がやりやすかった。オリンピックスタジアムで5万人のオーディエンスの前で歌ったことが思い出に残っていますね。それから、どこに行ってもとてもオープンに受け入れてくれるのがうれしい。このプロジェクトを始めた一番の理由は、アジアをひとつにしたいということだったので、そういう考え方が受け入れられたことに感激しました。これからはもっと活動の幅を広げて、いろいろな国のアーティストがコラボに参加してもらえるような環境を作っていきたいと思います」

カンタ「台湾でCD発売記念のサイン会を4カ所でやったんですが、その時には5000枚のサインを書きました。デビューして10年になりますが、あんなにサインしたのは初めて! たくさんのファンのみんなに囲まれて、本当にうれしかった。アジアを周って改めて、いろんな国の人たちが自分らの音楽を聴いてくれているんだなって実感して、責任というものを感じました。音楽を作ることに対する姿勢も変わってきましたね」

■「ライバル」同士が「友情」で結ばれるまで

――それぞれに大スターなお2人。アルバム『SCANDAL』の制作中、意見がぶつかることはなかったんですか?

カンタ「それはありませんでしたね。アルバムは韓国で作って、韓国人のスタッフがプロデュースを担当したんですが、ヴァネスの意見もいろいろと取り入れながらやりました。僕らの音楽観は同じ方向を向いているし、彼は僕の選曲に賛成してくれた。彼が担当した英語のRAPも最高でしたよ」

ヴァネス「今回のプロジェクトに関してはコミュニケーションが上手くいったと思っています。納得いかない部分はよく話し合って進めることができた。コンセプトから全てに至るまで、カンタが思いついたアイディアは僕に説明してくれたし、僕がそれではなんだかピンとこない、という時には僕の意見をよく聞いてくれました」

――今回のアルバムとミュージックビデオでお2人が特に聴いてほしい、見てほしいという部分は?

カンタ「アルバムはクラブでも車の中でも楽しんでもらえるような作品になりました。ミュージックビデオはクラブでのダンスバトルのシーンやカーレースのシーンもあったりして、2人の男のライバル意識が強調されていますが、ライバルとして競い合っていく中で生まれる友情というのが裏のテーマになっています。僕らも、国は違ってもそれを越えた友情を表現できればいいな、と思います」

ヴァネス「アルバムでは女の子をめぐるバトルが繰り広げられたかと思えば、友情をテーマにした歌があったり、失恋もあったり……と、ある男の心の中の流れがストーリーラインになっています。そのあたりを聴いてもらえるとうれしいですね」

――2人で作ったこのアルバムを採点したら何点ぐらい? 今度はもっとこんな風にしてみたいという思いはありますか?

カンタ「点数? 点数ね……。70点ぐらいかな(笑) 残りの30点は、欲を言えば、もっとたくさん時間が欲しかったな、と。もっとたくさん曲を入れられたし、多くの魅力を入れ込むことができたかな、というところです。70点の中には、スタッフのみんなのチームワークがよかったことも入ってます。今後は今回よりたくさんの国の言葉で、たくさんの曲を作っていきたいと思います」

ヴァネス「ちょうど考えていたこと言われちゃった……(苦笑)」

カンタ「(日本語で)アナタハ?」

ヴァネス「ん〜……。やっぱり、時間があればもっとたくさん曲が入れられただろうし、いろんな言葉での曲にもチャレンジできたかな。将来的には日本も含めていろんなアーティストとコラボレーションしたいと思います」

++++++++++++++++++++++++++

(Photo:麦山潤一郎/Text:恩田有紀)
(C)サーチナ


韓流・華流ニュース[一覧]

サイトのご案内へ
無制限99円 取り放題[TOP]

JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau