●二胡の真髄! マ・シャオフイが東京でリサイタル(2006/06/10)
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二胡演奏者の馬暁暉(マ・シャオフイ)が7月4日(火)、東京都内のヤマハホールで「アジアの風・大地の歌〜中国二胡の真髄」と題したリサイタルを開く。開場は18:30、開演は19:00。

  マ・シャオフイは若手演奏者で中国トップとの定評があり、世界的に活躍。ズビン・メータ(指揮)、ヨーヨー・マ(チェロ)、アイザック・スターン(バイオリン)、ギル・シャハム(バイオリン)などの超一流アーティストとも共演を重ねている。また、日本では、NHK交響楽団、篳篥(ひちりき)演奏者の東儀秀樹などと共演している。

  また、世界各国で30枚以上のCDをリリース。日本では「華(ホワ)」(写真)及び「可愛い花」の2枚をキングレコードから発売している。

  もう一つ、マ・シャオフイのプロフィールとして有名なのは、映画『グリーン・デスティニー』の音楽を担当したことだ。この時はヨーヨー・マと共に仕事をしている。7月4日のコンサートでもテーマ曲「伏虎蔵龍」が演奏されることになっている。

  さらに4日のコンサートでは、「空山鳥語」「河南小曲」といった二胡のレパートリーも演奏される。「空山鳥語」は20世紀の初頭に二胡をはじめとする中国伝統楽器の可能性追求に偉大な功績があった劉天華の作品。凡庸な演奏者の場合、テクニカルな部分のみを強調してしまうが、マ・シャオフイの演奏は冒頭のゆったりした部分でも繊細さを発揮するのが特徴だ。

  「河南小曲」は、中国西北部に伝わる板胡の第一人者として知られていた劉明源の作品。二胡のための作品だが、二胡本来の優美な歌い口のところどころに、板胡特有の少々おどけたような表現が顔を出す。そのあたりを実に巧みに使い分けるのもマ・シャオフイの特長だ。

  その他、ポップスのエバーグリーンとして有名な「マイ・ウェイ」、バイオリンピースとして知られる「愛の悲しみ」(フリッツ・クライスラー作)、さらに自作の「琴韻」など、コンサートでは二胡演奏のさまざまな可能性を堪能できるだろう。

  また、この日はゲストとして名古屋地域を中心に活躍している馬頭琴演奏者の李波(リ・ポー)が共演する。李波は内モンゴル自治区のシリンゴル地方の出身。高度で安定した技巧の持ち主として定評があり、内モンゴル民族楽器コンクールで第1位を授賞、2005年の愛知万博でも閉会式コンサートにソリストとして出演している。

  このコンサートの主催はパシフィック・コンサート・マネジメント(PCM)。問い合わせ、申込みは03−3552−3831まで。(編集担当:如月隼人)

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