●香港金像奨:作品賞『黒社会』、主演男優賞に梁家輝(2006/04/11)
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第25回香港電影金像奨の授賞式が8日、香港コロシアムで行われ、杜〓峰(ジョニー・トー)監督の『黒社会』が作品賞を受賞した。主演男優賞は同作品に出演した梁家輝(レオン・カーフェイ、=写真)、主演女優賞は『如果・愛(パーハップス・ラブ)』(陳可辛=ピーター・チャン監督)の周迅(ジョウ・シュン)に決定。新人賞は前評判どおり『頭文字D(邦題:イニシャルD)』の周杰倫(ジェイ・チョウ)が獲得している。

  今回、作品賞には『黒社会』の他に、徐克(ツイ・ハーク)監督の『七剣(邦題:セブンソード)』、陳可辛・監督の『如果・愛』、成龍(ジャッキー・チェン)主演の『神話(邦題:THE MYTH)』、『頭文字D』の4作品がノミネートされていた。これら4作品は香港と中国大陸、韓国、日本などのスタッフ、キャストらとのいわば「合作映画」の意欲作だったが、受賞した『黒社会』は香港映画の十八番ともいえる裏の社会に生きる男たちの姿を描いている。第25回という節目の年を迎えた金像奨で、この作品が作品賞を受賞したことは、「映画の都」としての香港の底力を大きくアピールしたといえる。

  梁家輝は舞台公演中のため受賞式を欠席。受賞の瞬間を中継がつながった舞台の楽屋で迎えた。主演男優賞としては『黒社会』のほか、鄭秀文(サミー・チェン)と共演した『長恨歌』でもノミネートされており、まず、自らの名前が発表されると、卒倒したように床に倒れこむオーバーアクションで喜びを表現した。その後、『黒社会』での受賞が告げられると、満面の笑みで会場にいる監督や、「影でずっと自分の仕事を支えてくれた家族」たちに感謝の言葉を述べていた。(編集担当:恩田有紀)
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