●常識覆す「アクロバティック白鳥の湖」が日本で公演(2006/04/10)
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7月下旬から8月にかけて、東京・大阪・福岡で「アクロバティック白鳥の湖」の公演が行われる。古典バレエの名作中の名作「白鳥の湖」を上海東方青春舞踊団の趙明(ジャオ・ミン)が振付けたもの。演じるのは広東雑技団のメンバー。
エンターテインメント性と芸術性の結合が、このステージの最大の特徴だ。中国伝統の雑技による驚異的な演技が繰り広げられるわけだが、全ステージを貫くテーマは永遠の愛。チャイコフスキーの甘く切ないメロディーに乗せて、演技者は肉体表現の極限に挑む。
3日には東京都内でロシア公演を終えたばかりの呉正丹(ウ・ジェンダン、写真右)と、魏葆華(ウェイ・バオホア)も招いての記者会見が行われた。
2人はまず、ロシア公演について報告。古典バレエのレベルでは世界最高峰であり、しかも「白鳥の湖」を生んだロシアで雑技による「白鳥の湖」を演じるということで、公演前には周囲から「いったい何を考えているんだ」という声も上がったという。
しかし、ロシア公演ではモスクワのクレムリン大劇場など、6000人クラスの劇場が連日の満員。さらにウ・ジェンダンとウェイ・バオホアは、ロシア公演の成功及び表現レベルの高さを評価され、ロシアの伝説的バレリーナであるガリーナ・ウラノワの名を冠したウラノワ賞を受賞したという。
「アクロバティック白鳥の湖」では、登場人物の多いことも魅力の一つになっている。日本公演に関しても、舞台係などを含めて約60人が来日。主役の2人を数多くの共演者が取り囲み、「物理的法則」を無視したようなファンタジーを繰り広げる。
なお、ウ・ジェンダンとウェイ・バオホアは、実生活において夫婦。「夫婦喧嘩でもした時、演技に影響は出ないのですか」という記者の質問に対して、ウは「それはありません。私たちはプロですから」と明言。ただし、以前は演技上の意見の対立が実生活に影響したことがあったそうだ。ウによると、「今は大丈夫。感情をコントロールすることを学びました」とのこと。
一方、ウェイは「これまでに100回ほど、この作品を演じてきました。よかったことは、愛を表現する作品ということで、演じるたびに彼女に対する恋愛感情が新たになることです」と告白。互いに全幅の信頼を置いているからこそ、難度の高い演技に取り組めるということを納得させられた記者会見となった。
「アクロバティック白鳥の湖」東京公演は7月28日から8月13日までBunkamuraオーチャードホールにて(全13公演)。大阪公演は8月18日−20日梅田芸術劇場にて、福岡公演は8月26日、27日福岡サンパレスにて。(編集担当:鈴木秀明)
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