●ジェイ日本初ライブで魅力全開、大切なあのヒトも!(2006/02/20)
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台湾の「カリスマ」アーティスト、周杰倫(ジェイ・チョウ)が、ミュージシャン人生に新しい1ページをつけ加えた。2005年夏に映画『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』とベストアルバム『Initial J』で念願の日本デビューを果たしてからわずか半年。「華流」ブームを追い風に、ずっと夢みていたという日本ライブを実現させた。まだライブの余韻に浸っているという方も多いのでは? ここではその一部始終をお伝えする。
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日本でジェイ・チョウと言えば『頭文字D』の主人公、拓海を演じた台湾の俳優というイメージが強いかもしれないが、中華圏では言わずと知れた超有名アーティスト。業界関係者の間では、プライベートでよく日本に遊びに来るほどの親日派のアーティストとしても知られている。
●猛練習で日本語バッチリ!?
さて本題は肝心のライブに。会場のライトが落ち「以父之名」のイントロが流れると、会場からはファンの歓声。そして、十字架をかたどったゴンドラに乗ってジェイが舞台上方から登場。やや控えめ?なテンポの4曲を歌い終わってMCに突入。今回のライブのために練習してきたという日本語を披露する時間到来!
練習の成果はいかに? すると、「ニホンデ ハジメマシテ ノ カンソウ、トテモ ウレシイデス」と、とりあえずは文法ばっちりの日本語が彼の口から出た。
その後のMCでも、これまで聞いたことのないような日本語のボキャブラリーが飛び出る。しかも使い方がまさに「適材適所」。並大抵の努力ではないだろう。今回の日本ライブにかけたジェイの熱い想いがひしひしと伝わる。
中盤では台湾の4人グループ、南拳媽媽が「破曉」と「What Can I Do」を披露。ジェイファンにとってはお馴染みのグループだが、日本ではまだまだ知名度が低い。彼らはジェイと同じ事務所に所属する歌手で、音楽の才能も抜群、とジェイも兄弟のように可愛がっている。
●アーティスト・ジェイ全開
南拳媽媽の登場で盛り上がったところで、「アーティスト・ジェイ」の姿をたっぷり堪能できる弾き語りがスタート。バックにストリングスを引っさげ「黒色幽黙」「擱淺」などしっとり聴かせるバラードでファンを魅了。会場に響き渡る甘い声に、ファンはペンライトを持った手をぴたりと止め、すっかりジェイワールドに浸っていた。
ジェイのコンサートでは女性ゲストが登場し、ジェイとのデュエットを披露するのが定番。今回は南拳媽媽のLARA。キュートな笑顔がチャームポイントだ。「珊瑚海」が流れると舞台の中心に設置されたスクリーンには2人のアップが映し出される。まるで恋をしている2人のような切ない表情にファンはくらり。
続いて南拳媽媽のメンバー、宇豪とのピアノ連弾を披露。「ジェイ・チョウって本当に音楽の才能あるの?」「ただのアイドルじゃなくて?」と思っている人でも、彼ら2人の連弾を聴けば、そんじょそこらのミュージシャンとは違うということが3秒で分かる。引き終わった後のジェイの「スゴイ デスカ?」に、ファンも心から素直に「スゴイです−!!」と答えていた。
●ジェット・リーも応援! 映画音楽に挑戦
今回のライブのために用意したというスペシャルパフォーマンスのひとつが、「霍元甲」。ジェイが尊敬する俳優、李連傑(ジェット・リー)が主演で話題を呼んでいるアクション映画『霍元甲(邦題:SPIRIT)』の主題歌だ。
スクリーンにジェット・リーからの応援メッセージが流れると、彼の愉快なキャラに会場爆笑。「ジェイはみんなのアイドルです!」という熱い声援を受けてカンフー服姿のジェイが登場。エネルギッシュな歌とノリの良いダンスで会場絶叫。弾き語りを披露した時のしっとりした大人のジェイとはまた一味違う、2歳も3歳も若返ったような一面を見せた。歌の途中では、「イチ・ニ・サン・シ」というジェイの掛け声に合わせて、ファンからの手拍子が沸き起こった。
おなじみのラブソング、簡単愛では会場から「我愛ニイ、ニイ愛我!」との声が。会場が一体となった大合唱を受けてジェイは満足げな表情をちらりとみせた。
ライブはここでいったん幕を閉じる。が、もちろん客席からはお決まりのアンコール。「ジェイ〜!」という女性ファンの声だけでなく、「ジョウジエルン!」というごっつい男性の声も。さすがジェイ。ファン層が広い。
●タイセツナヒト登場で感涙?
アンコールでは今回のライブのために練習したという「桃太郎」と「大きな古時計」を披露。ここでジェイから日本のファンに向けて心温まるプレゼント。「タイセツナ ヒトヲ ショウカイ シマス」と語るとジェイは会場に下り、客席に座っていたおばあちゃんのところへ。マイクを受け取ったおばあちゃんは、「皆さん、孫を応援してくれてありがとうございます」と日本語で感謝の言葉。日本統治下で育ったジェイのおばあちゃんは日本語ぺらぺら。この時、おばあちゃんが何を言っているか分からなかったというジェイだが、とにかくライブの中で一番感動した瞬間だったという。
家族想いの優しいジェイにしんみりした後は、「七里香」で「さわやかJ!」。これが締めか、と思いきや再び会場から熱いアンコール。会場のライトはまだつかない。まだ続く。ファンの想いが一体となった。ドラム音が鳴る。3拍子音に合わせファンは「ジョウジエルン!」の大コール。大きな歓声に答え、ニット姿のジェイが舞台脇から登場すると、会場からは「ワー」っという大歓声。「ヌンチャク」を熱唱してライブは感動の中で幕を閉じた。
●ジェイ・チョウの「カリスマ性」とは・・・
このたびジェイ・チョウのコンサートに足を踏み入れ、初めて彼が「カリスマ」と呼ばれる理由(わけ)を身をもって実感した。インタビューでは口数が少なく控えめといった印象だったが、ステージではまるで別人。スラリとした体のどこからあのパワーが飛び出てくるのか。ステージで彼がみせるパフォーマンス一つ一つには、彼のミュージシャンとしてのこだわりが強く表れていた。
日本でのライブを開くことが夢だった、というジェイにとって、この2日間には何か特別な想いが込められていた。2日間にわたるライブを無事終えた彼の目に、何か光るものを見たのは私だけではないと思う。音楽、家族そして日本に対する熱い想いを十分感じ取ることができる、熱いライブをプレゼントしてくれたジェイに感謝!(執筆・構成:田村まどか)
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