●ジェイ日本初ライブ、緊張溢れる直前インタビュー(2006/02/11)
2月5日から2日間にわたり念願の日本でのライブを実現させた、台湾のトップアーティスト、周杰倫(ジェイ・チョウ)。「アーティスト、ジェイ・チョウ」の真骨頂が伝わるパフォーマンスを披露し、2日間で1万人のファンを熱狂の渦に巻き込んだ。そのジェイが、ライブ前日となった4日、緊張の面持ちでインタビューに応えた。
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−−日本で2枚目となるアルバム『November’s Chopin/十一月的蕭邦』を27歳の誕生日となった1月18日に発売。詩的なイメージを内包し、文学的な息遣いを色濃く漂わせているアルバムだが、その中でジェイが一番好きな曲は?
チャイナテイストの「髪如雪」。両親がとても好きだから、僕も好きです。
−−昨年夏に来日した時のインタビューで、「次のアルバムのミュージックビデオ(MV)ではパパラッチに捧げる曲も収録します」とコメントしていたジェイがこのたび完成させたのが「四面楚歌」のMV。大嫌いなパパラッチへの皮肉を込めて作ったというMVの出来は?
とにかくパパラッチを撮りたかった。いつも人を追っかけている、彼らのひどいやり方をMVで表現したかったんです。
でも実際に(撮影場所の)ベニスに行ってみたら景色がとても美しくて、しかもMVに出演してもらう周迅 (ジョウ・シュン)もとても綺麗なので、パパラッチだけをとるのはもったいないと思いました。
だから、僕がスパイ役で、僕が持っていたカバンは魔力のように人をひきつけるものという設定にして、あのカバンを持っている人をみんなが追いかけてくるというシチュエーションでパパラッチたちの姿を比喩的に表現しました。ジョウ・シュンは、色気で男性を誘惑するという役で、全体として芸能界をとりまく一つのストーリーになっています。
−−台湾のMVはストーリー仕立てのものが多くて、見ているとその世界に引き込まれていく感じ。音楽に強いこだわりを持つジェイだからこそ、MVに対するこだわりも一味違う様子。自ら監督しているというそのMVのアイデアはどうやって出す?
ずっと映画の監督に憧れていたのですが、なかなかなれるものではないので、MVの監督だけやらせてもらっています。音楽にはもともと歌詞があって、ストーリーも出来上がっているのでMVの監督はけっこう簡単ですよ。時間も短いから。でも映画は長くて、しかも最初からストーリーを考えなくちゃいけないし。失敗したらバシバシたたかれるしね。
−−ジェイの音楽は、ヒップホップあり、バラードあり、R&Bあり、ととにかく彼の多彩さが存分に表現されている。そんな彼のアルバム、最近では切ない曲が増えてきたような感が。何か心境の変化でも?
バラードを書いて歌うのはたくさんの人に歌ってもらいやすいから。恋愛は自分が思うようにはうまくいかないものだから、悲しいバラードは多くの人に共感してもらえるんです。楽しいバラードを書いても売れません。僕はCDをたくさん売りたいから、悲しいバラードを書きます。
−−李連傑(ジェット・リー)が主演する映画『霍元甲(邦題:SPIRIT)』の音楽を手がけたが、今後も映画音楽の制作を続けていくのかファンには気になるところ。
僕はジェット・リーさんの大ファンなので、彼の映画の音楽を担当することができて本当に楽しかったです。でも実際問題、映画音楽を作ることはかなり疲れるし、これから特に力を入れていく、というつもりはありません。
昨年、アジア各国で大ヒットを遂げた『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』で映画デビューしたジェイ。今年は3−4月ころに中華時代劇ものの映画に出演するという。それとはまた別に、『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』の劉偉強(アンドリュー・ラウ)監督の映画に出たい! とも。その時はまたプロモーションで日本に来たい、とのこと。
インタビュー中、日本初のライブを控えたジェイからはピリピリするような緊張感が伝わってきた。日本でコンサートを開くことが夢だったというジェイは翌日、ついにその夢を実現。熱狂的なステージをファンにプレゼントした。(執筆・構成:田村まどか)
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