●民謡の「紅白歌合戦」に内モンゴル出身歌手が特別出演(2006/01/15)
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1月29日に北海道函館市民会館で開催される「ふれあい民謡・民舞・歌謡舞踏まつり〜紅白歌合戦」に、内モンゴル出身の歌手オドバル(敖徳波楽、写真)が特別出演する。この「紅白歌合戦」は日本民謡の第一人者で、特に江差追分等に関しては権威的存在である佐々木基晴(ささき・もとはる)を中心に、全国で活躍する民謡歌手等が集(つど)う、日本民謡界の一大イベント。
佐々木基晴は、モンゴル国で開催されたアジア民族音楽シンポジウムに文化庁から派遣されたのが縁となり、モンゴル民謡に関心を持つようになった。中国・内モンゴル自治区の音楽界とも交流を重ね、みずからがモンゴル民謡をステージで原語により歌うほど熱を入れている。
モンゴル音楽への取り組みに関して、佐々木基晴は、「モンゴル民謡、特にオルティン・ドーには心を打たれた。メロディが日本民謡に近いだけでなく、歌詞の面では文法も日本語に近い。モンゴル民謡に取り組んだことは、日本民謡を考えなおすきっかけにもなった」などと述べている。
「ふれあい民謡・民舞・歌謡舞踏まつり〜紅白歌合戦」は、1963年から社会福祉のためのチャリティー公演として毎年開催されているが、外国人歌手がゲスト出演するのは、今回が初めてとなる。主催は民謡道・佐々木基晴連合、共催は函館市社会福祉協議会、後援は財団法人日本民謡協会道南連合会、NHK函館放送局、HBC函館放送局。
オドバルは内モンゴル自治区東部のホルチン地方(現、通遼市)の出身。内モンゴル軍区文芸工作団、内モンゴル民族劇団でソリストとして活躍。また少数民族としてはじめて、中央電視台(中央テレビ局、CCTV)から持ち歌の演唱が午後7時のゴールデンタイムにレギュラー放映されたなどの実績がある。
日本では、NHKテレビの「風雪の民謡」に出演するなど、日本の伝統音楽家との共演のほか、オペラ歌手の佐藤しのぶや新星日本交響楽団(現、東京フィルハーモニー交響楽団)とも共演するなど、幅広い活動を続けている。
なお1月29日の「ふれあい民謡・民舞・歌謡舞踏まつり〜紅白歌合戦」ではモンゴルの民間歌曲だけでなく、100年あまり伝承の途絶えていたモンゴル宮廷歌曲の復元演唱にも取り組む。さらに、南宋時代(1127−1279年)の姜白石詞曲集中の曲も披露する予定。姜白石詞曲集は、個人が遺した「歌曲集」としては中国最古のもの。(編集担当:如月隼人)
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