●ミシェル・ヨーが語る映画『SAYURI』の世界(2006/01/01)
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章子怡(チャン・ツィイー)主演映画『SAYURI』で、ヒロインを「本物の芸者」へと導く「豆葉(まめは)」役を演じた楊紫瓊(ミシェル・ヨー)。公開に合わせて来日したアジアのスター女優が、映画について、そして共演した渡辺謙など日本人俳優たちについて語った。
――どんなきっかけでこの映画に出演することになったのですか?
自分で出るか出ないかを決めたわけではないんです。出演できたのはとても光栄なこと。ロブ・マーシャル監督とこの映画のキャスティング・ディレクターは世界中で「さゆり」「初桃」「豆葉」と「おカボ」の役を演じる女優を探しました。私はその候補者の中の一人で、マーシャル監督と面接をできるというだけで、すでにもう嬉しかった。そして、監督が「豆葉」役について説明をしてくれて、長いことあれこれと話しました。そうしているうちに、「この役を演じたくてしょうがない!」という気持ちになったんですね。
マーシャル監督は自分自身のビジョンを持った人です。映画というのは、どんなに脚本がよくても、監督にビジョンがなければ、平凡なものになってしまいます。この作品には「愛情」も「友情」も、これまでに私たちが見たことのないような形で表現されています。ぜひご覧いただいて、そうした世界を感じていただきたいですね。
――今回演じたのは日本人で、しかも芸者の役でした。演じるにあたって、特別に意識したり、努力したことはありましたか?
それはもう、たくさんありましたよ! なんといっても芸者を演じるんですから。 本物の芸者さんたちは毎日毎日、長い時間をかけて踊りや音楽の芸を磨いている。でも私たちに与えられた時間はたったの6週間でした。その間、毎日毎日、「授業」でした。まさに芸者さんみたいですよね。ごく簡単な、歩き方からして、普段の私たちのものとはまったく違うんです。そんな役を演じるのはとてもチャレンジングなことでした。
――渡辺謙さん、役所広司さんとの共演はいかがでしたか?
コウジさんの出演作品は「タンポポ」(伊丹十三監督、1985年)以来、ほとんど見ていましたし、ケンさんも大好き! 日本でいちばん素敵な俳優さんたちと競演できるなんてとっても光栄で、嬉しいことでした。彼ら、普段からいい方たちなんですよ。クランクインの前から一緒にご飯を食べに行ったり、歌いにいったりもしたんです。撮影中はとても楽しい時間を過ごさせていただきました。(編集担当:恩田有紀・如月隼人)
(C)2005 Columbia Pictures Industries, Inc(写真)
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