●国家電影局インタビュー、「華流」は日中友好の推進に意義(2005/11/22)
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11月5日、「第5回彩の国さいたま中国映画祭」が開幕。この映画祭を主催したのが中国政府の広播電影電視総局電影事業管理局だ。同局は、1996年以来、「彩の国さいたま中国映画祭」の実行委員会事務局などとともに、日中両国の友好親善と相互理解の発展を目的として、中国映画専門の映画祭を開催してきた。
 今年は中国映画生誕100周年という節目の年。そこで、この記念すべき年、そして映画祭の開幕を記念して、広播電影電視総局・電影事業管理局の楊源(ヤン・ユエン)主任と中国電影海外推広中心(中国映画海外推進センター)の袁媛(ユエン・ユエン)プロジェクトマネージャーが来日。中国映画界の100年を振り返りながら、映画界の現状や展望について語ってくれた。
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●今年は中国映画生誕100周年ですが、この間、中国映画はどんな変化を遂げてきたのでしょうか。
 中国映画は、何か特定の出来事をきっかけに大きく変わった、というわけではありません。中国の歴史や社会の進歩、経済の変化、そして世界の映画界の発展と同時に、理念や政策、技術などが大きく進展し、成長してきたのです。
●最近の中国映画には、どんな傾向がありますか。
 みなさんも香港映画は商業的、というイメージが強いと思いますが、まさにその通り。台湾映画は、実は米国の映画の影響を大きく受けていて、台湾本土の作品、つまり中国語の映画の数は少ないですね。
 これら三つの地域の人々の共通の願いは一つ。「中国映画を世界に広めて、中華民族の存在感をアピールする」ということです。だから、最近では3地域の合作映画が作られるような機会がどんどん増えています。
 これから、三つの地域の連携がさらに強まっていくと思います。どの地域にも、有名な監督、そして素晴らしい役者さんがいますから、その可能性は十分ありますね。
●最近、日本では「華流(ホアリウ)」という現象が起きていますね。
 日本と中国の間では、文化や生活習慣など似通った部分が多いと思います。よく、日本の方は、中国映画を見て「優しい(親切な)感じがする」と言ってくれます。共通の事柄が多いので、その分、受け入れやすい環境にあるのでしょう。
 「華流」という現象は、共通のものをさらに発展させることができ、長い目でみれば、日中両国の友好交流を後押ししていくことにも意義がありますね。
●今後、日中両国は、文化やエンタテインメントなどの分野で、どのような交流を行っていくべきでしょうか。
 具体的な例をあげると、映画の交流や芸術交流、もちろん今回の「彩の国さいたま中国映画祭」も毎年開催できればいいなと思います。
 それから、中国には茶道や華道などの伝統的な文化を勉強する民間団体があります。日本とも毎年1回のペースで交流をしているんですよ。私たちも、このような民間交流を積極的に推し進めていきたいと思います。
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  中国映画生誕100周年を迎えた中国では、年初から様々な記念活動が行われている。記念切手やカタログが発売されたほか、国際フォーラムが行われるなど、各地で盛大なセレモニーが開催された。
  楊主任は来日時、「今年は、中国映画の生誕100周年であると同時に、これからの新しい100年の始まりの年でもあるんですよ」と語っていた。(聞き手・構成:田村まどか)


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