●華流:大本命女優「チャンスをもぎとったシンデレラ」(2005/10/15)
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「華流」インタビュー
〜通訳者が語る「華流」、スターたちの素顔(其の弐)〜

  通訳者、字幕翻訳者として活躍する水野衛子さんに聞く、「華流」インタビュー第2弾。今回は、水野さんが、通訳人生の中で、最も印象に残ったというあの女優のデビュー当初の裏話を紹介する。

  『我的父親母親(邦題:初恋の来た道)』の初々しい演技でデビュー。『英雄(邦題:HERO)』『十面埋伏(邦題:LOVERS)』『2046』など、数々の大ヒット作品に出演。ハリウッドにも進出し、渡辺謙と共演したことで話題を呼んでいる『SAYURI』も、近く日米同時公開となる。最近では、日本の花王のシャンプー「アジエンス」のCMにも出演し、「Aに何が起きたのか」というキャッチフレーズで人気だ。
そう、水野さんが、通訳人生で最も印象に残ったという役者は章子怡(チャン・ツィイー)。名前だけ聞いても分からないという人でも、「アジアンビューティー」「アジエンスのCMの女性」などと言われれば、「あ〜、あの女優!」とピンとくる人も多いのでは?
彼女が初めて来日したのは、映画『臥虎蔵龍(邦題:グリーン・デスティニー)』と『我的父親母親(邦題:初恋の来た道)』のプロモーションの時だった。当時の彼女はまだ21歳くらい。中国では、かなり知られた存在だったが、知名度はあったが、日本ではほとんど無名。
でも、水野さんは、彼女に会ってすぐ、「この子はスターになる」と確信。びびっと何かが走った。「仕事に対する貪欲さが、強く印象に残っています」
チャン・ツィイーは、花王のシャンプー「アジエンス」のCMに出演中。でも実は初来日した時から、「髪の毛には自信があるから、絶対シャンプーのCMに出たい!」と繰り返していたとのこと。
「彼女は、張芸謀(チャン・イーモウ)監督に見初められて芸能界入りしたから、いつも『ポスト鞏俐(コン・リー)』というのが、お決まりのフレーズだったんです。チャン・イーモウ監督の初期の作品には、コン・リーが起用されていたから、そう言われたのだが、「彼女は、最初はしょうがないけど、いつかは自分の作品を見てほしいと語っていました」
チャン・ツィイーは、まさに「有言実行」ができる女性。「彼女には、人並みならぬ自信と野心があったのです。自分の夢を自らの力で実現させた彼女は、本当に素晴らしいですね」と、水野さんも絶賛する。
  日本でもかなり話題を呼んだ映画『グリーン・デスティニー』。この映画の主演女優には、実は彼女のほかにも何人か候補が挙げられていたという。アクションの練習も、何人かで一緒に受けたりしていたが、ひときわ目立っていたのは、やはりチャン・ツィイー。「チャンスを逃がさない! という気持ちが、とにかく強い。あのプロ根性は本物ですね」
デビューからずいぶん多くの作品に出演してきたチャン・ツィイー。デビュー作品となった『初恋の来た道』では、演技をしたというより、むしろ走ったり、笑ったり。彼女の素の部分が多かった作品だという。
でも、『ジャスミンの花咲く』や『2046』では、役を演じている、というのが、一目で分かるのだという。「もう、自分と全然違う役も、確実に演じることができるようになりました」
作品や監督、キャストに恵まれたということもあり、アジアでも一躍有名になったチャン・ツィイー。「チャンスに恵まれたシンデレラ」などと言われることもあるが、チャンスは自分の手でつかむもの。目の前にあるからといって、誰でも手に入れられるというわけではない。
日本では、トントン拍子で上がってきたようにみえるけれど、彼女が辿(たど)ってきた道のりは、努力という言葉をなくしては、語りつくせないものなのだろう。  
「次に彼女に会ったのは、『英雄(邦題:HERO)』のプロモーションで来日した時でした。本当に久しぶりだったのですが、ちゃんと私のことを覚えていてくれたんですよ。売れっ子になってもそういうところがちゃんとしていて。律儀なんですね」と、水野さんは目立たぬ一面を大絶賛する。
中国大陸にとどまらず、アジア各国、そしてついにハリウッドまで羽を伸ばしたチャン・ツィイー。努力家の彼女ならば、きっと自らの力で道をさらに切り開いていくことだろう。日本でも、次はどんな姿をみせてくれるのか。「華流」大本命の女優に期待!!


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