●「華流」大追跡:「イケメン」チェン・ボーリンを徹底分析(2005/09/28)
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●「華流」スターインタビュースペシャル
台湾発実力派俳優 チェン・ボーリン(其の弐)
「好きな漫画は?」という質問に、「コナン(名探偵コナン)!」と元気よく答えた陳柏霖(チェン・ボーリン)。「じゅうねんまえは〜 ドラゴンボール と ゆうゆうはくしょ」と流暢な日本語で話してくれた。
どこでそんな言葉を覚えたんだろうと思わせられるが、ボーリンは「大の日本好き」。東京で短期留学の経験もある。何事にも前向きに、やり通そうという強い意志の持ち主ではあるが、素の彼はいたって普通の22歳。精神年齢は?というと、「10代くらい」という人も。背も高いし、顔はジャニーズ系でいわゆる「イケメン」。でも、時折みせる母性本能をくすぐるような無垢な笑顔、ヤンチャな姿、そして一生懸命日本語を話そうとするひたむきな姿。そんな様子をみていると、女性ファンは思わず「可愛い!頭なでさせて」とクラっときてしまうのだ。
9月17日に封切りとなった映画『アバウト・ラブ/関於愛(クワァンユーアイ)』。映画の公開に先駆けて、ボーリンは14日に来日した。短い日程の中で、サイン会、ファンミーティング、ラジオの生出演など、次々と仕事をこなしていった。
日本好きとは聞いているけれど、いったいどれくらい日本に来ているの?「子供の時にも何回も来たことがあるし、最近はよく仕事で。う〜ん、あまりに多すぎて覚えてないや」。では、日本のどんなところに魅力を感じているのかなというと、「清潔で規則正しいところ。日本のマスコミの人って、とても礼儀正しいでしょ」。ともかく、「日本にいるだけで幸せ」というボーリン。「何度来ても飽きません」外国の人にそう言われて喜ばない日本人はいないでしょう。しかも「イケメン君」ならなおさら。
「日本ではどんなところに行きたい?」と聞くと、「オキナワ!」と即答。「あと、ホッカイドウ」。よくプライベートで日本に来るというボーリンだけど、日本ではどんなことをしているの?彼の日本での私生活を垣間見ることができるのが、9月16日にソニー・マガジンズから発売になった写真集「Bolin Strike」だ。ボーリンによると、この写真集のコンセプトは、「日本に来た旅人」。まさに、彼が日本にいる時の姿そのもの。日本では、「ヒトリ ショッピング」と「ヒトリ タクシー」をしていると、日本語で。もちろん、プライベートでの来日だから、ファンもマスコミも知らないはずなんだけど。
でも、香港や台湾ではパパラッチがとにかくすごい。ボーリンだけじゃなくて、最近来日したばかりの周杰倫(ジェイ・チョウ)も余文楽(ショーン・ユー)も、みんなパパラッチに悩まされているよう。「大丈夫?」と心配すると、「え? 日本にもパパラッチいるの?」とちょっと困惑。「うん、もちろん」と返すとさらに困った様子。いい撃退方法があればいいんだけど、「仕方がないよね。逃げ隠れするのは大変だし。撮らせるしかないよ。台湾でもそうしてるんだ」。
ところで、映画のタイトルは「アバウト・ラブ」って、奥が深いタイトルだけど、ボーリンは、「愛」についてどう感じているんだろう。
「やっぱり一緒にいて、楽しいことが一番大事。相手を信じて、相手も自分を信じてくれて。一緒にいることを楽しめる。そんな関係がいいなあ」
じゃあ、ちょっと重い質問だけど、理想的な愛の形って・・・?
「やっぱり家庭を持つことかな。ちゃんと子供がいて、一緒にでかけたり」若いのに、ずいぶんしっかりした価値観の持ち主です。
もし、ボーリンが実際に好きな人に想いを伝えるなら、どうやって伝えるのかな?「それなら、僕が日本語を一生懸命勉強するんだ」。質問の内容を、相手が日本人だということが前提と勘違いしてしまったボーリン。気を取り直して、日本人以外だったらどうやって伝えるの?すると「エビ釣り!」と意表をつく答え。日本人にとってはとても不思議な響きだけれど・・・ 最近はまっているそうです。でも、「自分で伝えるのは恥ずかしいから、友達を通して聞いてみるかな」。舞台では、あんなに堂々としていて、度胸があるようだが、内面はすごく臆病なの!?
逆に女の子から気持ちを伝えられるなら?「直接会って想いを伝えるのはダメ。携帯メールがいいな」と現代っ子的なお答え。「あと、偶然、その子が、友達にボーリンのことが好きなんだぁ、って言っているのを聞いたりして・・・」ボーリンの思春期は、「現在進行形」のよう。
映画もそうだけど、異国間の恋愛がうまくいく秘訣って何なのだろう。「目と目で通じ合うこと。目はすごいパワーがあるんだ」「日本人なら、漢字を書けばだいたい分かるよね。あとは、電子辞書を持ってきて、『これ!』って言う」
話を聞いていると、日本が大好きという気持ちが随所に表れていた。映画の撮影を通して、すっかり日本の生活や日本人とのコミュニケーションにも慣れたような感じ。「韓流」は40代以上の女性ファンが多いというけれど、彼の場合は、高校生から50代までと幅広い。中には男性ファンもいるらしい。普段は、天真爛漫だけど、一度カメラを向ければ、ひたむきに演技する、そんな姿が、多くのファンをとりこにしている武器なのかもしれない。日本の映画界からも絶賛されるボーリンが出演した映画『アバウト・ラブ』は、現在絶賛公開中です。(聞き手・構成:田村まどか)
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