●覇王別姫:愛と死を見つめる中国舞劇、日本で公演(2005/06/23)
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9月10日から23日にかけて、、上海東方青春舞踊団が愛知・東京・福岡で全13公演をおこなう。演目は中国でも高い評価を受けている「覇王別姫〜ある愛の伝説」だ。23日には東京で、発表記者会見が開催された。
物語は紀元前2世紀、天下をかけて争った項羽と劉邦、そして項羽の愛姫「虞美人」に題材をとったもの。
この記者会見には虞美人役の朱潔静さんと、劉邦役の劉迎宏さんも出席、「演じれば演じるほど、虞美人や劉邦の心の動きが分かるようになってきた」などと、公演を重ねるごとに、役づくりが深みを増していることを紹介した。
上海東方青春舞踊団の陳飛華・芸術監督は、「虞美人への愛のために、天下を投げ打った項羽、項羽の足手まといになるまいと、自ら命を絶った虞美人。今の世にはない、純粋で鮮烈な愛情と生と死を表現した」と説明。
さらに、「戦争がさまざまな悲惨な出来事を引き起こす。反戦の意もこめた作品にした」などとして、「日本の皆さんにも、是非、ごらんいただきたい」と語った。
この作品は、これまで上海で開催された中国国際文化祭のオープニングステージとしても取り上げられた。ダンスのレベルが高いだけでなく、音楽や舞台美術、衣装も高く評価されている。
また、ダンサーのドラマに関する表現力が傑出しているという点でも高い評価を受けている。東急文化村代表取締役副社長の田中珍彦氏は、「はじめて上海で舞台を見た時、細かいストーリに関しては知識のない部分があったにもかかわらず、ラストシーンでは目頭が熱くなってしまった」などと、体験を語った。なお、日本公演にあたっては、俳優の時任三郎氏がナレーション役を務める。
上海東方青春舞踊団の陳・芸術監督は、かつて自分自身もダンサーとして活躍した経歴の持ち主だ。中国の舞踊界の発展に関しては、「中国では、『長江の波は、後から来た波が、前の波を飲み込む』という。若いダンサーのレベルは、私の現役時代とは比べ物にならないくらい、高くなっている。日本の皆様に、ぜひ鑑賞していただきたい」と紹介した。
公演日程は、9月5日と6日が「愛・地球博」EXPOドームで2公演、9月10日〜17日までが東京・渋谷のオーチャードホールで8公演、9月22日と23日が福岡サンパレスで2公演となっている。(編集担当:如月隼人
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