●『桃色』公開間近、監督がマイク争奪積極PR (2005/05/10)
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5月14日から公開される映画『桃色 Color Blossoms』の記者会見が10日、東京都内のホテルで行われた。
記者会見には、主演の松坂慶子、韓国NO.1のカリスマ・ニューハーフタレントであるハリス、そして監督、脚本、制作を務めた香港の楊凡(ヨン・ファン)が出席した。
ヨン・ファン監督は、映画の魅力について、「愛する人のために、運命と闘うという主人公の梅木夫人(松坂)に込めたメッセージを受け止めてほしい」とコメント。
記者から、「エロティックなシーンが多いですが・・・」などの質問が出演者に投げかけられると、「この映画はポルノでありません。五感に訴える作品です。間接的な描写で、ベルリンでも大反響でした」「観客の方々には見せていない部分まで感じてもらえれば」などと作品への思い入れをアピール。
監督は会見中、主演の2人に質問が投げかけられたにも関わらず、マイクを奪い「独演会」。あ然とする報道陣に対して、「自分でどんどんしゃべっちゃいますからね。そちらから質問をしなくてもいいですよ」とダメを押すなどおちゃめな姿も。しかしそんな中にも、積極的に映画をPRしようとする姿がキラリと輝いていた。
ちなみに、ヨン・ファン監督は、耽美な映像で独自の世界を切り開き、監督のみならず、製作、脚本も手がけ、自らの映画の配給も行っている。1999年のベルリン映画祭で上映された『美少年の恋』では、世界的な注目を浴び、脚本も手がけた前作『華の愛 遊園驚夢』は、2001年の香港映画祭のオープニングを飾り、第23回モスクワ国際映画祭で主演女優賞(宮沢りえ)と国際批評家賞を受賞したほか、タイム誌が選ぶ01年度ベスト10の1本にも選ばれた。
『桃色』も、第55回ベルリン国際映画祭に正式出品、第24回香港電影金像奨では、章小宦iテレサ・チャン)が新人賞にノミネートされている。(編集担当:田村まどか)
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