●武侠小説王・金庸、津波遭遇で生死を分けた偶然(2005/01/12)

 武侠小説で知られる作家、金庸が、2004年12月に発生したインド洋津波で、2度も生命の危険にさらされたことを明らかにした。11日付で中国新聞社が伝えた。
 金庸は2004年12月、妻とともにタイのプーケット島でクリスマスを過ごすため、現地のTrisaraホテルに予約を入れた。しかしその時点では、すでにいっぱいだったため、Sofitelホテルへ変更。しかし出発の2日前、Trisaraホテルの従業員から「急遽チェックアウトをした人がいたため、部屋を用意できます」という内容の電話を受けたという。
 しかし、この偶然により、2人が命を取り留めた可能性も高い。いったんは宿泊を予定したSofitelホテルでは、地震により発生した津波で、500人以上の宿泊客が死亡したとされている。
 津波発生時、2人は、Trisaraホテルの5階の部屋で熟睡していたが、隣の部屋の弁護士が電話で大声で「津波がきた!」と叫び、ホテルの支配人も5階の部屋まで駆け上がって津波の到来を通知。2人はただちに避難した。部屋のドアを開けた時にはすでに廊下に海水が溢れていたが、支配人が2人を連れてさらに上の階に上がり、2度目の危機を逃れたという。
 金庸は、「被災地に寄付した募金の6万元は、実は周星馳(チャウ・シンチー)からのものだった」と秘話も明かした。金庸はチャウ・シンチーの大の親友でもある。チャウ・シンチーは新作映画『功夫(邦題:カンフー・ハッスル)』の中で、「楊過」「神彫侠〓」など六つの名称を使用するために、金庸に一つ当たり1万元の版権使用料を払ったとのこと。(〓は人偏に呂)(編集担当:田村まどか)

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