馮小剛(ﾌｫﾝ･ｼｬｵｶﾞﾝ)『天下無賊』:観客あ然､不満の声も

●馮小剛(ﾌｫﾝ･ｼｬｵｶﾞﾝ)『天下無賊』:観客あ然､不満の声も (2004/12/12)

　ｺﾒﾃﾞｨ映画で有名な馮小剛(ﾌｫﾝ･ｼｬｵｶﾞﾝ)監督の新作『天下無賊』の上映が9日に始まった｡映画館からは笑い声が絶えなかったが､観客の評価はさまざまのようだ｡中国新聞社が伝えた｡
　評価が分かれたﾎﾟｲﾝﾄはいくつかあるが､その一つが言語｡広東語ﾊﾞｰｼﾞｮﾝも上映されているため､特に注意せずに映画館に入った観客は､広東語が使用されていたことに驚き､これまでの馮小剛監督作品を想像していた人は驚きと戸惑いがあったようだ｡一方､中国大陸の言語である普通話ﾊﾞｰｼﾞｮﾝを見た観客には､そのような違和感はなかったよう｡
　映画の前半は笑い声が多かったが､後半からﾗｽﾄに向けて､観客は静まりかえった｡現地ﾒﾃﾞｨｱのｲﾝﾀﾋﾞｭｰでは､過去の馮小剛監督作品と違ったﾃｲｽﾄに一部の観客からは不満の声も｡あまりにも意外な結末に戸惑う声も聞かれた｡しかし､肯定的な意見が大半だったという｡
　広東(ｶﾝﾄﾝ)省･広州(こうしゅう)市では､4軒の映画館が同日に公開を開始した｡初回上映時､このうち1軒は満席､他の映画館でも7－8割の客席が埋まっていた｡(編集担当:石井一三)

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