魍魎の匣
「魍魎の匣」あらすじ
暗い性格で友達もいなかった楠本頼子は、クラス一の秀才で美少女の柚木加菜子に突然『私たちは互いが互いの生まれ変わりなんだ』と声をかけられる。

不思議な事ばかり言い、難しい文芸雑誌を読む加菜子に戸惑う頼子だが、互いに孤独だった2人は親交を深めていく。

ある日2人は最終電車に乗って一緒に湖を見に行こうと約束するが、加菜子は中央線武蔵小金井駅のホームから突き落とされ、列車に轢かれてしまう。

その列車に、たまたま勤務帰りの木場修太郎が乗り合わせていた。

修太郎は加菜子が運ばれた病院に向かうが、そこへやってきた加菜子の姉・陽子を見て目を疑う。

彼女は修太郎が密かに憧れる女優・美波絹子にうり二つだったのだ。

瀕死の重傷を負った加菜子は謎の研究所に運ばれ、集中治療を受ける。実は加菜子は、絶対に死ぬわけに行かない身分の娘だったのだ。

ーその頃、多摩を中心にバラバラ死体が相次いで発見される。

事件を取材する中禅寺敦子と、それに付き合っていた関口、鳥口守彦は森の中で道に迷ううちに謎の建造物を見つける。

それは正方形の巨大な、まさに『匣』だった。加菜子はこの中で高度な治療を受けていたのだったー

そして厳戒態勢の中、治療を受けていたはずの加奈子が忽然と姿を消す。

修太郎は、陽子が加菜子を誘拐する予告状を持っているのを見つける。

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